迫る高齢化社会=それでも「一人っ子政策」堅持が不可欠―中国メディア

Record China    2009年11月3日(火) 23時20分

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2009年10月、新華網コラム部の王甘武副主任は中国の高齢化時代に関するコラムを発表した。高齢化問題は深刻だが、「一人っ子政策」を揺るがしてはならないと提言している。写真は湖北省宜昌市の公園で運動する老人たち。

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2009年10月、新華網コラム部の王甘武(ワン・ガンウー)副主任は中国の高齢化時代に関するコラムを発表した。10月31日、香港中国評論通訊社が伝えた。以下はその抄訳。

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今や中国の60歳以上人口は1億6900万人。年800万人のペースで増加が続いている。先進国でも高齢化は進んでいるが、いずれも1人当たりGDPが5000〜1万ドル(約45〜90万円)以上に達してからのこと。中国は1人当たりGDPが1000ドル(約9万円)を超えたばかりという点が大きく異なる。

高齢化問題は深刻だが、全面的な分析を加えずに高齢者の介護問題や労働力不足の問題を騒ぎ立てるのはミスリードと言えるだろう。中国の人口問題は(1)過剰人口による資源不足や環境問題、(2)高齢化問題とに分けることができ、成長にとっての主要な問題は前者となる。高齢化は一時的な問題であり、最終的には高齢者人口と若年人口はバランスの取れた比率に落ち着くためだ。

高齢化問題を考えるに当たり、問題となるのが脆弱な社会保険制度。財政支出を増やしさまざまな手法で高齢者の問題を解決することが重要となる。ただし「一人っ子政策」という国策は堅持しなければならず、もしこの方針をくつがえすようなことがあれば、代価はきわめて大きなものとなるだろう。(翻訳・編集/KT)

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