米海軍作戦部長「中国海軍の西太平洋での影響力抑制に日米の協力が必要」―米紙

Record China    2009年10月24日(土) 20時19分

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22日、米紙は米海軍作戦部長のインタビュー内容として「中国海軍の西太平洋での影響力を抑制するためには、米軍は日本と協力する必要がある」との発言などを紹介した。写真は中国海軍成立60周年記念式典に参加した中国の軍艦。

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2009年10月22日、米国の地方紙ピッツバーグ・トリビューン・レビューは米海軍作戦部長のゲイリー・ラフヘッド大将へのインタビュー内容として「中国海軍の西太平洋での影響力を抑制するためには、米軍は日本と協力する必要がある」との発言などを紹介した。23日付で東方網が伝えた。

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今年4月、中国人民解放軍の海軍成立60周年記念式典に参加したラフヘッド大将は、中国海軍の軍事力について、「中国側は『我々は一地域の海軍に過ぎない』と伝えたかったようだった」としつつ、「実際には、中国は軍艦や潜水艦による戦力をさらに拡大し、最終的には空母を建造すると確信した」と話す。またこれに関連し、ペンシルベニア大学東南アジア研究センターのドリル教授は「中国は米海軍によって西太平洋海域の安定が保持されていることが気に入らない」と指摘している。

中国海軍と米海軍間では、報道されているものだけに限ってもすでに数件の「衝突」が発生している。06年10月、沖縄近海を航行中の米空母「キティホーク」を旗艦とする艦隊の後方至近距離まで中国海軍の潜水艦が接近した事件が発生した。さらに、今年6月には、米第7艦隊所属の駆逐艦「ジョン・S・マケイン」がフィリピン・ルソン島沖を航行中、曳航(えいこう)していた音響ソナーが中国海軍の潜水艦と接触し、破損する事件が発生。いずれの事件も中国の潜水艦が米軍艦を追尾していたとされている。

ラフヘッド大将は「日々強大化する中国海軍の西太平洋での影響力を抑制するためには、米軍は当該地域の同盟国、例えば日本と協力する必要がある」との考えを示した。

記事は、08年9月に米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀基地に配備されたことを紹介する一方で、鳩山新政権による沖縄の米軍基地移転問題への対応によって、日米間にすでに摩擦が発生している可能性があると指摘している。(翻訳・編集/HA)

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