地球温暖化による海面上昇が中国を脅かす―米メディア

Record China    2009年10月21日(水) 8時55分

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19日、地球温暖化による海面上昇が中国の沿岸都市を脅かしていると伝えられた。写真は上海。

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2009年10月19日、AP通信は「海面上昇が上海や中国各都市を脅かす」と題した記事を掲載し、上海の未来はこの水域からいかにしてこの都市を救うかにかかっていると指摘した。20日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、地球温暖化の影響などで世界各地の氷河や極地の氷が溶けて海面が上昇し、沿岸や島に住む数千万の住民が洪水その他の気象被害を受ける危険にさらされている。一部専門家は「21世紀中に海面の高さは1m、今後300年間に5m上昇する」と予測しており、海面より約3mの高さに位置する上海市は、海面上昇の脅威にさらされている大都市の1つに数えられる。気温上昇に伴い、海面上昇のスピードはかつての予測の2倍の速さに達しているという。

上海市を含む長江デルタ地区は、人口約8000万人を抱え、大型工業や金融、物流システムが発達する中国発展の中心地として栄えているが、海面の上昇によって巨大な損失を被る恐れがあるという。事実、上海市では海面上昇の影響で、地下水の塩分濃度が上がるなど、淡水の水源が浸食されている。また、洪水被害が深刻な地区の排水速度が低下し、デルタ地区の貴重な土壌が大きな被害を受けている。

南京大学の地質学者・鄭洪波(ジョン・ホンボー)氏は「50年後も上海は水没していないし、『デイ・アフター・トゥモロー』(編集注:地球温暖化によって突然訪れた氷河期に混乱する人々を描いた映画)のような場面も起こりえない」としつつ、「科学的な立場で見れば海面上昇は大きな問題である。上海沿岸一帯は海面の上昇により面積が萎縮している」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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