<中ロ>両国の立場に微妙な変化、その影響は甚大―シンガポール華字紙

Record China    2009年10月19日(月) 23時10分

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16日、「中ロ両国は相互信頼を高める必要がある」と題した記事をシンガポール華字紙が掲載した。写真は天津に到着する北京・天津高速鉄道の車両。

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2009年10月18日、中国新聞網によると、シンガポール華字紙・聯合早報は16日、「中ロ両国は相互信頼を高める必要がある」と題した記事を掲載した。

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同記事によると、12日から中国を訪問していたロシアプーチン首相が最終日の14日、中国の胡錦濤国家主席と会談した際、胡錦濤国家主席は、「中ロ両国は政治において相互信頼を高め、戦略的協力関係を強化し、戦略的パートナーシップをさらに高度な次元に導くことが必要だ」と語った。

プーチン首相の訪中期間中、両国はエネルギー、航空、税関、人文などの分野で12の協定文書に署名、両国の民間企業も40億ドル以上の契約書に署名した。両国の貿易関係は近年日増しに密接になってきてはいるものの、中国外交全体のなかでは、両国関係の発展は目立たないのが現実だ。中国にとってロシアは11番目の貿易相手国、ロシアにとって中国は3番目の貿易相手国にとどまり、貿易額でみると中韓の3分の1しかない。

同記事によると、中ロ貿易のマイナス要因はいわゆる米ドルに関する問題にもあらわれており、中国側は人民元とロシアルーブルによる決済を進めるとの意思表示をしたが、中国企業は安定しないロシアルーブルによる決済に消極的で、人民元もロシアにとっては中国製品を購入する用途しかない。そのため両国が米ドルに頼らざるを得ない現状はつづくと同記事は指摘している。

09年の中国のGDP成長率は8%に達することが予想されるが、ロシアは金融危機の影響でマイナス10%の経済成長率という危機に直面している。巨大な外貨準備高を誇る中国を前にして、ロシアは旧態依然とした中国への見方を改める必要に迫られている。ながく中国への技術提供国だったロシアが、高速鉄道や石炭液化に関する技術を中国から導入することで合意したことにもそれはあらわれている。(翻訳・編集/津野尾)

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