文革以来の「農村下放」!?でも大学生にとっては「願ってもない話」―中国

Record China    2009年9月12日(土) 5時41分

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10日、中国政府が数万人にも上る大学の卒業生たちを、「農村公共サービス現代化」運動の一環として農村に派遣しているという。写真は農村で働く大学新卒の「幹部」たち。

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2009年9月11日、環球時報によると、香港紙・アジアタイムズは10日、中国政府が数万名にも上る大学の卒業生たちを、「農村公共サービス現代化」運動の一環として農村に派遣していると報じた。

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知識分子を農村部と山間部に送り、労働に従事させる。この33年前の文革当時の出来事を思い起こさせる今回の措置は、多くの若者の願いでもあるという。同紙によると、そこにはある一定の使命感も働いている。「私たちが農村に派遣されたのは、農村には知識のある人々が必要だからです」と語るのは、法学部を卒業し、現在北京市延慶県の経済統計調査を任されている女性、林さんだ。

北京郊外の人口8000人ほどのある村では、リーダーの王さん率いる都市部の若者たちが、都市の生活スタイルのまま、村の委員会で顧問として働いている。そのファッションなども、ロバを連れて田を耕している村民の中で、非常に目立つ。

同政策は96年に始まった「村幹部」政策の一部分で、2010年までに、新卒者を中心に10万人の雇用を作り出すという。北京市周辺の農村部で「幹部」になると、月給は2000〜3000元(約2万7000〜4万円)だ。政府は中国西部の貧しい地域にも若者たちを多く送り込み、金融危機のあおりを受け就職難の大学生たちを救済したい考えだという。

また同紙によると、「村幹部」として3年働けば、都市部での「永久公務員」の地位が得られることから、都市戸籍を切望している農村出身の大学生たちが競って応募しているという。(翻訳・編集/津野尾)

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