不完全な商品しか作れない中国製造業=その構造的背景は?―カナダ紙

Record China    2009年9月10日(木) 13時51分

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2009年9月7日、カナダ紙グローブ・アンド・メールは記事「中国の品質管理はなお向上の必要あり」を掲載した。なぜ中国製造業は不完全な商品しか作れないのか、原因を分析している。写真は上海市品質技術監督局による欠陥商品申し立ての相談会。

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2009年9月7日、カナダ紙グローブ・アンド・メールは記事「中国の品質管理はなお向上の必要あり」を掲載した。9日、環球時報が伝えた。

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先ごろトヨタ自動車は中国で70万台近いリコールを発表した。原因は窓の開閉装置の不具合だった。金融危機の直撃を受け経営に苦しむトヨタが“ささいな問題”でリコールしたことに中国製造業関係者は大きな衝撃を受けたという。携帯電話用電池が爆発し、子供用玩具から鉛が検出される中国市場にあっては、企業、そして消費者すらも「放置されて当然」と受け流す問題だったからだ。

中国製造業の成熟にともない、政府は新食品安全法をはじめとする法律を制定、品質基準を強化している。しかし中国に進出した欧米企業にとってはいまだに中国企業の品質は頭の痛い問題だという。発注していたシャンプーの原料が変更される、携帯電話カバーの色が注文と違うなどという類はありふれた話。なぜ“ささいな問題”をそれほど気にするのか、なぜそれほど完全な商品を求めるのか、中国企業はさっぱり理解できないという。

中国製造業の大躍進、それは生産コストとスピードばかりを追求することで成し遂げられたものであり、代償は品質の犠牲だったとグローブ・アンド・メールは分析している。激しい競争の末、ほとんど利益のない薄利で商売をしている中国企業には、なんらかの問題があったとしてもそれを修正するような余裕はなく、消費者も“ささいな問題”を抱える不完全な商品を受け入れてきた。さらに世界経済の後退にともない中国企業の輸出が減速する中、品質問題は改善されるどころかむしろ悪化に向かっているという。(翻訳・編集/KT)

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