シルクロードに狼が出没、家畜の被害相次ぐ=生態環境の回復が原因か―甘粛省

Record China    2009年8月11日(火) 14時6分

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10日、新華網はシルクロードの一部として知られる河西回廊に狼の群れが出没していると報じた。現地政府は野生動物保護と放牧民の利益との板挟みに苦しんでいるという。写真は河西回廊と万里の長城。

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2009年8月10日、新華網はシルクロードの一部として知られる河西回廊に狼の群れが出没していることを報じた。現地政府は野生動物保護と放牧民の利益との板挟みに苦しんでいるという。

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甘粛省北西部に位置する河西回廊は長さ約900キロ、幅数十キロの平原地帯。古くはシルクロードの一部としても知られている。牧畜業が盛んなこの地で最近狼の群れが出現、家畜の被害が増えている。甘粛省のある牧場では少なくとも牛400頭もの被害が出たと伝えられている。

狼の群れの出没には政策が大きな影響を与えているようだ。中国では環境保護政策の一環として農耕地を森林や草原に戻す計画を実施しており、また放牧民の狩猟も厳しく制限している。そのため野生動物の生息環境が回復し、狼の数も増えたのだという。一方でまったく逆の見方も存在する。人間が狼の生存空間や水源を奪ったため、やむなく人里で活動するようになったというものだ。

どちらの意見が正しいにしても狼による被害が増えているのは事実。現地では「このままいけば人間の被害が出る日も近い」との声もあがっている。現地政府は野生動物保護と放牧民の利益との板挟みに悩んでいるという。(翻訳・編集/KT)

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