イマドキ高校生に労働者文学は難しい?教科書から「魯迅」減り政治色薄く―中国

Record China    2009年7月28日(火) 20時56分

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27日、中国の高校の国語教科書に異変が生じている。定番だったプロレタリア文学の代表作家、魯迅の作品が削除され、宿敵とされた作家・梁実秋の作品が初めて選ばれた。写真は05年、「抗日戦争」60周年を記念して上海の魯迅記念館で開かれた資料展。

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2009年7月27日、中国の高校の国語教科書に異変が生じている。定番だったプロレタリア文学の代表作家、魯迅(ろじん)の作品が大幅に削除され、かつて魯迅の宿敵とされた作家、梁実秋(リアン・シーチウ)の作品が初めて選ばれた。長江日報が伝えた。

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湖北省の高校で今秋から一新される国語の教科書にこれまで教科書に載ることはあり得ないとされてきた梁実秋の作品が、数多く掲載されることになった。梁はかつて共産党の友人とも言われる魯迅と激しい論争を展開。中国に共産党政権が発足した49年、国民党と共に台湾に渡った。シェイクスピア全集を完訳させるなど翻訳家としても有名だ。

新教科書では全体的に政治色の強い作品は敬遠され、学生が興味を持ちやすい作品が選ばれた。同省江岸区の国語教師は「梁の作品は文章が簡潔で学生にも分かりやすい。魯迅の作品は現代の若者には難し過ぎるのではないか」と分析する。恵まれた1人っ子世代の今の中国の高校生にとって、「階級闘争」や「労働者の悲哀」などをテーマとした作品は理解が難しいということか。(翻訳・編集/NN)

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