増える海外出稼ぎ中国人、世界で働く建設労働者は50万人以上に―ドイツ紙

Record China    2009年7月29日(水) 8時58分

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25日、中東・アフリカ・ラテンアメリカあるいは東欧で働く中国人建築労働者が50万人に上る、とドイツ紙が報じた。写真は中国の建設現場で働く労働者。

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2009年7月25日、環球時報によると、ドイツ紙・南ドイツ新聞は、中国商務部の統計資料を引用し、毎年中東、アフリカ、ラテンアメリカあるいは東欧で働く中国人建設労働者が50万人に上ると報じた。

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農村出身の日雇い労働者のほとんどが飛行機に乗るのも初めてで、着座しても落ち着かず、座席のまわりにあるスイッチをむやみやたらに押してしまう。添乗員も、水道もないような地域から来た「新しい」種類の乗客への対応にだんだん慣れてくる。中国人労働者が搭乗している日は、トイレの芳香剤をこっそりと通路に吹きかけるのだという。

彼らの海外での稼ぎの相場は1日130元(約1800円)前後。中国国内の約3倍だ。現地の労働者よりも報酬が高いためか、現地での人間関係はあまりよくない。同じ中国人の中でも、同僚に貯めた現金を強奪されるケースもあるという。

労働者にとってのもう1つのリスクは、工事現場を徘徊している売春婦からのHIVの感染だ。ただし、建築会社は彼らのHIV感染自体にはあまり関心がなく、勤務時間内に仕事をさぼらないかだけ、監視している。

地方政府の多くは、労働者が海外へ出て行くことを歓迎している。たとえば、江蘇省の石榴村では、彼らが毎年2000万ユーロ(約27億円)を持って帰ってくるが、それは村の全収入の半分にも相当する。石榴村では全人口6万3000人のうち4000人が海外で働いているという。

これを商機としてとらえる多くの仲介業者が現れ、多額の利益を得ている。海外で働くことを希望する労働者は、仲介業者に1年分の報酬に相当する1000ユーロ以上を支払わなければならないという。(翻訳・編集/津野尾)

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