<ウイグル暴動>「虚偽報道をするな」、現地取材の外国人記者に漢民族から苦情相次ぐ―SP紙

Record China    2009年7月25日(土) 14時37分

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2009年7月24日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「ウイグル暴動の虚偽報道に不満:漢民族と外国人記者が衝突」を掲載した。写真はウルムチ市の商業施設・国際大バザール。

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2009年7月24日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「ウイグル暴動の虚偽報道に不満:漢民族と外国人記者が衝突」を掲載した。

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7月5日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で起きた暴動は世界的な注目を集め、多くの外国人記者が現地を訪れた。従来の中国政府の対応とは異なり、外国人記者は現地で自由な取材を許可され、意外なアクシデントが起きた場合でも現地での取材を続けることが許された。それだけに現地住民と記者との接触が増え、衝突する光景が数多く見られたという。

7日、1万人近い漢民族の群衆が手に手に棍棒を持ち、ウイグル人居住区に乱入した。武装警官隊は行く手を阻もうとしたが、一部は突破して居住区に入り込んだという。その状況を撮影していた外国人カメラマンに一人の漢民族の青年が近寄ってきた。手に棍棒を持った彼は大声でこう叫んだという。「5日の夜、ウイグル人が俺たち漢民族を殺していた時はなぜ撮影しなかった。今、なぜおれたちを撮るんだ?おれたちは暴力と戦っているんだ」、と。

こうした光景はいたるところで見られた。外国人記者が取材すると、たちまちあたりは「熱心」な群衆に取り囲まれた。記者の取材内容が意にそぐわないものであれば、人々は大声で記者をなじったという。

7日、ある香港の女性記者が漢民族の人々に取材していた。「なぜこれほど激しい民族衝突が起きたのでしょうか?」、そう訪ねると漢民族の中年男性は「その質問はあまりに幼稚だ。新疆のことをまったく理解していないし、ウイグル人に肩入れする質問だ」と主張し、「どうせ俺の発言も前後をカットしておまえたちの報道したいように流されるだけだろう。インタビューなんか受けるものか」と言い捨てた。

ある米テレビ局の記者が街頭でコメントをマイクに吹き込んでいると、漢民族の青年がかけよってきて「俺たちが英語がわからないと思って、いいかげんなことばかり報道しやがって。おまえら欧米メディアは事件を起こそうとばかりしている」と叫んだ。その青年は英国の大学を卒業、現在ウルムチ市で仕事を探しているという。

聯合早報の記事はこう結ばれている。「今にいたるまでわたしは考え続けている。人々と外国人記者の衝突は外国メディアへの誤解に基づくものか、それともたんなる狭隘なナショナリズムなのだろうか、と」。(翻訳・編集/KT)

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