先端行き過ぎた日本の携帯端末、その「おごり」が海外進出失敗の原因か―米紙

Record China    2009年7月21日(火) 10時50分

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20日、日本製の携帯電話端末は世界の何年も先を行きながら、自国の携帯市場の需要に目を向け過ぎたために海外進出に失敗したと米紙が指摘した。写真は北京国際データ通信展で発表されたシャープの3G携帯電話。

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2009年7月20日、米紙・ニューヨークタイムズによると、日本製の携帯電話端末は世界の何年も先を行きながら、自国の携帯市場の需要に目を向け過ぎたために、海外進出における競争力が育たなかったという。「新浪科技」の報道。

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日本の携帯端末はインターネット、メールができるのはもちろん、クレジットカードや搭乗券にもなり、体脂肪計測機能まで付いている。しかし、海外ではパナソニック、シャープ、NECなどの日本製携帯端末はほとんど見かけない。日本企業で唯一、海外で成功しているのはスウェーデンエリクソン社とのジョイントベンチャーのソニーエリクソンだけだが、それでも09年の第1四半期のシェアは6.3%に過ぎず、ノキアやサムソンなどに大きく遅れをとっているという。

これは日本の携帯端末が時代の先を行き過ぎて世界で受け入れられなかったことや、iモードなど日本国内に特化した通信規格の開発に傾き過ぎたことが原因だと同紙は分析している。また、01年ごろから日本市場の需要が日ごとに増大し始め、各社がその対応に追われて海外進出の努力を怠ったことも大きく影響しているという。不況で国内需要が大幅に減少する中、「日本は今、海外進出しなければ死を待つしかない」と業界関係者は警告している。(翻訳・編集/津野尾)

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