<宗教弾圧>18歳未満のウイグル人にモスクでの礼拝禁止、これは真実か?―中国

Record China    2009年7月15日(水) 2時43分

拡大

14日、英国の中国・イスラム史研究家が、「中国政府はウイグル人に対し宗教を厳しく制限しており、特に18歳未満の青少年にはモスクでの礼拝さえ認めていない」とした記事について、聯合早報がその真偽を検証した。写真は新疆ウイグル自治区にあるモスク。

(1 / 4 枚)

2009年7月14日、英国の中国・イスラム史研究家マイケル・ディラン氏が、英・BBCの電子版上で、「中国政府はウイグル人に対し、信教に関して厳しく制限しており、特に18歳未満の青少年にはモスクでの礼拝さえ認めていない」と記述した内容について、聯合早報がその真偽を検証した。

その他の写真

ディラン氏によると、中国では18歳未満の青少年および共産党員、政府関係者に対してモスクでの礼拝を禁止しているだけでなく、宗教学校も厳しい制限を受けているという。同氏は、「18歳未満の青少年に対する信教や礼拝の禁止はウイグル人とイスラム教の関係を根本から絶つ政策で、信教に対する自由を著しく迫害している」と記述している。

一方、中国の憲法では信教の自由が認められており、中国政府が公布した「宗教事務条例」においても、未成年者の信教の自由に対する制限は定められていない。

記事は、18歳未満の青少年に信教の自由や礼拝を認めない根拠は、中国共産党の党紀にあると紹介する。共産党が1982年に公布した「社会主義社会における宗教問題の基本的観点と基本政策」の中で、「いかなる者に対しても、特に18歳未満の青少年に対しては、入教、出家、寺院での宗教教育の強制を認めない」と定めており、この規定が各地区において「18歳未満の青少年に対しては、布教ならびにいかなる宗教活動も禁止する」という内容に改変されたのだろうと推測している。

これに対し、ある政府高官は「たとえ信教の自由を認めても、彼らが各分野で優秀な人材として成長し、忠誠な愛国者となる事は可能である」と語っている。また、同じくイスラム系の少数民族である回族出身の学者は、「子供に対する宗教教育や道徳教育は長い歴史に培われたもので、少数民族の家庭では一般的な行為である」と、信教の自由の制限に反対している。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携