「民族差別闘争」が背景に?ウイグル族による大規模暴動で多数死傷―新疆ウイグル自治区ウルムチ市

Record China    2009年7月6日(月) 13時11分

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5日午後8時ごろ(現地時間)、大規模な暴動が発生したと伝えられた。多数の市民と武装警察1人が犠牲に、負傷者も20人以上に上ったと報じられている。写真はウルムチ市の人民広場。

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2009年7月6日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で5日午後8時ごろ(現地時間=以下同)、大規模な暴動が発生したと伝えられた。5日午後11時30分時点で、多数の市民と武装警察1人が死亡し、負傷者も20人以上に上ったと報じられている。5日新華社の報道。

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暴動はウルムチ市内の主要道路や広場で繰り広げられ、多数の商店や自動車などが襲撃された。香港紙・星島日報によると暴動に参加した市民は約3000人で、1000人の武装警察隊と衝突したという。なお、自治区政府・共産党委によって約300人が拘束され、暴動はすでに収束したとされる。当局関係者は事件を「計画的かつ組織的な暴力犯罪」とした。

新華社の報道では、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」が近ごろ、インターネットなど複数の経路を通じて、国内のウイグル族らに「勇敢たれ」「大きな事を成し遂げよう」とのメッセージで暴動を扇動したとされる。この組織を主導するのは在米ウイグル人の人権活動家ラビア・カーディル氏で、近年はノーベル賞候補としてもその名が知られている。

同自治区のヌル・ベクリ主席は6日、「事件の背景には先月末に広東省の玩具工場で発生した漢族とウイグル族の衝突がある」と指摘。問題の工場では今年5月にウイグル族の職員200人を採用したが、のちに「漢族の女性従業員がウイグル人に暴行を受けた」とのうわさが流布、これを「民族差別だ」として先月25日、ウイグル族と漢族間の乱闘騒ぎが起きてている。(翻訳・編集/愛玉)

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