中国系市民、6分の1が人種差別を体験=警察など保護機関への信頼失う―英国

Record China    2009年5月16日(土) 14時23分

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2009年5月12日、英国の人権調査機関による中国系英国人を調査対象とした人種差別問題に関するリポートが発表された。この調査で、中国系市民が人種差別に起因した犯罪・暴力に直面していることが明らかになった。写真はロンドンのチャイナタウン。

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2009年5月12日、英国の人権調査機関は、中国系英国人を調査対象とした人種差別問題に関するリポートを発表した。英国でこの種の調査が行われたのは初めて。この調査で、中国系市民が人種差別に起因した犯罪・暴力に直面していることが明らかになった。15日、環球時報が伝えた。

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2008年の統計によると、英国には30万人の中国系市民が存在する。この数値は全人口の0.5%にあたる。調査の結果、中国系市民の6分の1は人種差別的な差別を経験していることが明らかとなった。リポートでは実際の事件の事例についても取り上げている。「22人もの青年に石と拳で殴りつけられ罵られた。被害者男性は働く能力を失い、開業していた店は破産した」「深夜、白人少年5人と黒人少年1人が玄関のガラスを割った。話をしにいった一家の息子は殴られ、止めに入った両親も気絶するまで殴られた」など生々しく暴力事件の実態が描かれている。

同リポートは中国系市民が窃盗や暴力行為、また罵倒されたり威嚇されたりとさまざまな人種差別的被害にあっていることを指摘した。さらに注意すべきは中国系コミュニティは警察など公的機関への信頼を失っていることにあるという。同報告書は英国政府が一刻も早く対策を立てるよう提起している。(翻訳・編集/KT)

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