2009年5月9日夜、大手エステサロンのイメージキャラクターとして、離婚後初の香港入りをした女優の藤原紀香だが、かつて熱愛が噂された香港の大スター、アーロン・クォック(郭富城)とディナーを共にし、現地マスコミが熱い視線を注いだ。2人は2000年の香港映画「SPY_N」で共演し、交際が伝えられた仲。お相手のアーロンは90年代の香港芸能界を代表する「四大天王」のひとりで、「アジアのダンス王」とも称されるスーパースターである。

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ダンサー出身のアーロンは、その端正なルックス、磨き上げられた肉体と類まれなる舞踏の才能で香港を代表する歌手に上り詰めた。90年代後半には香港の4大歌手「四大天王」として最盛期を迎える。4人の中でもアーロンは、とくに綿密にショーアップされたパフォーマンスで知られ、「いついかなる時でもスターである」との自覚も強いよう。常に完璧に作り上げられたビジュアルを見せるが、かなり奇抜なステージ衣裳も着こなすことが多々ある。

そんなアーロンのキャリアに暗雲が立ち込めたのは99〜00年。立て続けに2件も発覚した女性スキャンダルによって人気は急下降。紀香と映画「SPY_N」で共演し、熱愛説が持ち上がったのはそんな頃のことだった。

しかし、アーロンはやはりスターの器。近年は実力派俳優として再浮上した。05年には映画「ディバージェンス 運命の交差点」で心に傷を抱える刑事を、06年には「父子」で借金やギャンブルにまみれた父親を演じ、「台湾のアカデミー賞」とも称される台湾金馬賞で主演男優賞を2年連続受賞という快挙を成し遂げた。

■アーロン・クォック(郭富城)

65年10月26日、香港生まれの43歳。歌手、俳優。ダンサーやTV俳優の下積みを経て90年に歌手デビュー。またたく間に人気を博し、香港を代表する4人の男性歌手「四大天王」のひとりとなる。パワフルな曲調とホットなダンスが得意のスタイル。近年は俳優としての活躍が目覚ましい。代表作は「アンナ・マデリーナ(98年)」「ディバージェンス 運命の交差点(05年)」「父子(06年)」など。(翻訳・編集/愛玉)