「日本に帰るのは危なすぎる」=抗日映画出演の日本人俳優が苦悩―中国

Record China    2009年5月9日(土) 12時58分

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2009年5月、雑誌・青年週末は記事「日本鬼子としての人生を定められた日本人俳優」を掲載した。中国人ファンからは俳優らが日本に帰国するのは危険すぎると心配する声が聞こえる。写真は映画「南京!南京!」に出演した中泉英雄。

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2009年5月、雑誌・青年週末は記事「日本鬼子としての人生を定められた日本人俳優」を掲載した。今年4月、中国では南京大虐殺をテーマにした映画「南京!南京!」「ラーベの日記」が公開された。特に「南京!南京!」は興行成績1億元(約14億5000万円)を超えるヒットとなっている。一方で同作に出演した日本人俳優は強いプレッシャーに苛まれているという。

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四川省成都市で行われた「南京!南京!」の舞台挨拶。角川役を演じた中泉英雄はメディアの前に姿を現さなかった。陸川(ルー・チュアン)監督は「中国で受けたインタビューがネットを通じて日本国内に伝えられている。中泉の家族や友人に影響も出ており、プレッシャーが強い。だから今、中泉はメディアの取材を受けることにナーバスになっている」と話した。中泉は休暇を願い出たと言うが、15都市での舞台挨拶が終わっていないとして却下されたという。

「南京!南京!」のヒットに伴い、中泉ら日本人俳優のファンも増えている。しかし一部では日本帰国後に直面するであろう事態を不安視する声も上がっている。「日本に帰らないほうがいい。家族も中国に呼べばいいじゃないか。帰国するのは危険すぎる」というのはあるネットユーザーの書き込み。日本軍人役などで多数の中国ドラマに出演している日本人俳優・矢野浩二が2007年、日本に帰国した際に殴打された事件もあり、ファンの不安は高まっている。実際、中泉と木幡竜は陸川監督のオフィスと契約、今後中国で活躍の場を広げることになりそうだ。木幡はすでに家族を中国に呼んだと伝えられている。(翻訳・編集/KT)

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