<続報>「三国志」撮影でダム汚染、撮影許可の管理局長を解任―浙江省永康市

Record China    2009年4月25日(土) 17時18分

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24日、浙江省永康市の楊渓ダムでテレビ時代劇「新・三国演義」の撮影が行われ、永康市民30万人の飲用水が汚染の危険にさらされた問題で、同市水務局は22日、撮影を許可したダム管理局局長の解任を決定した。写真はごみの散乱した撮影現場。

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2009年4月24日、人民日報(電子版)によると、浙江省永康市の楊渓ダムでテレビの大型連続時代劇「新・三国演義」の撮影が行われ、永康市民30万人の飲用水が汚染の危険にさらされた問題で、同市水務局は22日、撮影を許可した楊渓ダム管理局の黄興法(ホアン・シンファー)局長の解任を決定した。

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同番組が撮影を予定していたのは「赤壁の戦い」のシーン。4月6日に撮影を開始して以来、ダム周辺には撮影スタッフなどが使用した弁当箱やアルコールの空ビン、油、糞便などあらゆるゴミが散乱した。さらに、夜間の戦闘シーン撮影のために燃やした油のにおいが辺りに充満し、水面には黒い燃えカスさえ漂っていた。幸い雨が降らず、こうしたゴミは大部分がダムの周辺に残ったままで、貯水池に流れ込まず大きな汚染には至っていなかった。

ダム周辺の汚染について、市政府も状況を重視し、緊急チームを組織して調査にあたるとともに、ダム周辺のゴミをすべて撤去。市民30万人の水源である貯水池の汚染は未然に防がれ、水質も基準を満たすレベルに保たれた。

黄局長は「撮影については当初断ったものの、番組による宣伝効果や市の知名度アップを考え、上部組織の認可を得ないまま認めた」と経過を説明するとともに、「撮影が開始されると、当初の約束と異なりゴミなどの管理がまったくされず、住民を心配させてしまった」と反省した。しかし、同市水務局は撮影を許可した黄局長に対し、同市の「飲用水水源保護管理法」に違反したとして、解任を決定した。(翻訳・編集/HA)

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