<中国現地レポ>パクリ車の祭典?自動車王国の振興?上海モーターショー閉幕

Record China    2009年4月30日(木) 10時9分

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28日、7日間の日程で開催された第13回上海国際モーターショーが幕を閉じた。金融危機の影響で世界の自動車市場が低迷を続ける中、新車販売で米国を抜き世界トップに躍り出た中国市場に、世界の各メーカーから熱い視線が注がれた。

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2009年4月28日、7日間の日程で開催された第13回上海国際モーターショーが幕を閉じた。金融危機の影響で世界の自動車市場が低迷を続ける中、新車販売で米国を抜き世界トップに躍り出た中国市場に、世界の各メーカーから熱い視線が注がれた。

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組織委員会が発表したデータによると、厳しい経済危機にもかかわらず、今回のモーターショーには輸入車316台、国産車602台の計918台が展示された。うち、世界初公開となった新型車は13車種に上った。来場者は60万人を超え、7219人の記者が訪れた。いずれの数字もこれまでの記録を塗り替え、上海モーターショー史上最多となった。

世界中の自動車メーカーが各地のモーターショーから次々と撤退する中、上海モーターショーだけに出展するメーカーも少なくない。一部の専門家は、今回の上海モーターショーが今年唯一の国際モーターショーになるかもしれないとみている。

同ショーでは、浙江省と上海市の富豪20人からなるグループが、わずか30分にも満たない時間内でドイツのポルシェが出展した「パナメーラ(Panamera)」を19台も予約した。パナメーラは4ドア4人乗りのスポーツカーで、車体価格は160万元(約2240万円)〜250万元(約3500万円)。予約した男性は「BMWとベントレーとポルシェ・カイエンを持っているけど、もう自分では運転したくないからね。運転手を雇って乗るなら、4ドアのパナメーラがピッタリ」と話す。さすがは勢いのある中国市場とでもいうべきか。こうした事態にポルシェ側は驚きを隠せない様子で、「我々が予想していた予約受注台数は、ここ中国ではあまりにも臆病な数字だったようだ」と語っている。

その一方で、「自主ブランドの盛宴」と謳われた同モーターショーも、ふたを開けてみればパクリ自動車が並び、日本をはじめとする海外メディアに大きく取り上げられた。そのパクリぶりはといえば堂々たるもので、ロールスロイス、マツダ・デミオ、BMWのMINIなどなど、本物かと見まごうほどのパクリ車がズラリ。価格は本物の半値程度で、「中国の消費者は似ているなら安い方を選ぶ」と海外メディアから揶揄される結果となった。(取材/レコードチャイナ

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