中国は貧困国?それとも富裕国?それが問題だ―英メディア

Record China    2009年4月12日(日) 7時3分

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9日、ロイター通信は「影響力の増した中国は貧困国それとも富裕国?それが問題だ」と題した記事で、巨大な経済力を持つ一方で、多くの貧困農民を抱える中国の世界での位置づけについて紹介した。写真は湖南省永州市の農村。

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2009年4月9日、ロイター通信は「影響力の増した中国は貧困国?それとも富裕国?それが問題だ」と題した記事で、巨大な経済力を持つ一方で、多くの貧困農民を抱える中国の世界での位置づけについて紹介した。

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中国は現在、世界経済の回復や地球温暖化問題など、世界的な難題に対し大きな影響力をもち、その役割を果たすことが期待されている。しかし一方で、世界銀行の収入基準によると、中国は中低収入国家として位置づけられ、2億人以上の貧困農民を抱えるなど、依然として発展途上国である。

ある時は経済大国としての権利を主張し、ある時は発展途上国として多くの義務を免れる中国の態度は、各国のリーダーたちを困惑させている。国際通貨基金(IMF)の元担当者は「在任期間中に似た様なケースを何度か経験した」とし、「中国は世界3位の経済体として更なる発言権を獲得しようとする反面、拠出金増額の話になると平均収入を持ち出して発展途上国に変身する」と述懐する。

ロンドンで今月2日から行われた金融サミット(G20)でも、中国の王岐山(ワン・チーシャン)副首相は「IMFへの貢献は平均収入を基準にすべきで、外貨準備高の規模で決めるべきではない」と発言。しかし最終的には、IMFの融資能力強化のため400億ドルの拠出を決め、国際社会で更なる影響力を獲得した。

中国のこうした世界史上例を見ないアンバランスな状態に対し、経済学者たちは「新たな定義」を模索しているという。(翻訳・編集/HA)

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