アートバブルついに崩壊か、不況で価格暴落―中国

Record China    2009年3月31日(火) 19時9分

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31日、北京にある中国現代アートの拠点「798芸術区」に不況の波が押し寄せている。昨年秋からの世界的金融危機の影響により、わずか半年で60軒以上のギャラリーが閉鎖した。写真は野菜で世界の名画を描き出す「野菜芸術家」、桔多淇さんの作品。

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2009年3月31日、北京にある中国現代アートのシンボル「798芸術区」に不況の波が押し寄せている。ブームに沸いていた同エリアは昨年秋からの世界的金融危機の影響により、わずか半年で60軒以上のギャラリーが閉鎖した。中国新聞網が伝えた。

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「798芸術区」はアトリエやギャラリーが軒を連ねるアートスポット。1950代に建てられた国営の軍事工場跡地で、北京の新しい観光スポットとして00年ごろから注目されるようになった。英誌「The Week」によれば、05年〜06年の1年間で中国現代アートの価格は983%増。また、米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、04年には存命の芸術家による最高落札額トップ10に中国人は1人しかいなかったが、07年には5人に急増した。この年、家族の肖像画で有名な張暁剛(ジャン・シャオガン)氏の作品が5600万ドル(約55億円)で落札されている。

だが、まるでバブルがはじけたように、ブームは一気に終息した。世界不況でコレクターの購買意欲は急速に低下。価格もあっという間に暴落した。芸術批評家の朱其(ジュー・チー)氏は「最近の芸術家はまるで中小企業の社長のよう。サングラスをかけて両手には綺麗な女の子。付き人を従えて偉そうにふんぞり返っている」と指摘、これもブームが去った原因の1つと分析した。

活気がなくなった「798芸術区」には今、「売り出し中」の張り紙があちらこちらに張り出されている。(翻訳・編集/NN)

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