<汚染粉ミルク>加害メーカー買収の企業だけ黒字、苦戦続く乳業業界―中国

Record China    2009年3月20日(金) 0時0分

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19日、有害物質メラミンによる「汚染粉ミルク事件」の影響で、事件の発端となった三鹿集団が破産するなど乳業メーカーが軒並み苦戦を強いられる中、三鹿集団を買収した三元食品が唯一の黒字企業となる可能性が高まってきた。写真は三元食品の工場。

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2009年3月19日、有害物質メラミンによる「汚染粉ミルク事件」の影響で、事件の発端となった三鹿集団が破産するなど乳業メーカーが軒並み苦戦を強いられる中、三鹿集団を買収した三元食品が唯一の黒字企業となる可能性が高まってきた。中国経済網が伝えた。

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三元食品と子会社の河北三元食品は4日、汚染粉ミルク事件により破産宣告した大手の三鹿集団を6億1600万元(約86億円)で買収することに成功。「蛇が象を呑む」と言われた買収劇だったが、業界では「前途多難」と見る向きが多い。

同社が18日に発表した08年度決算報告によると、同社の営業収入実績は前年比28.25%増の14億1400万元(約197億円)で、純利益は同87.22%増の4075万6100元(約5億7000万円)。広州証券アナリストの張広文(ジャン・グアンウェン)氏は「事件はまだ徹底解決には至っていない。引き続き莫大な資金を投入する必要がある」と指摘した。

昨年、三鹿集団を含む計22社が製造した汚染粉ミルクなどによって乳幼児約30万人が健康被害を受けた。メラミン入り添加物「タンパク粉」を製造・販売していた業者が死刑、同社の前会長が無期懲役の判決を受けた。同社は今年2月、破産宣告を受けていた。(翻訳・編集/NN)

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