茶工場7万社の売上高、リプトン1社にかなわず=お茶の国の厳しい現状―中国

Record China    2009年3月11日(水) 15時31分

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2009年3月9日、北京商報は記事「中国7万の茶工場はリプトン1社にかなわず。インド産より4割安い茶葉価格」を掲載した。写真は著名な茶生産地である広東省潮州市鳳凰山。

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2009年3月9日、北京商報は記事「中国7万の茶工場はリプトン1社にかなわず。インド産より4割安い茶葉価格」を掲載した。

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お茶の国として知られる中国だが、産業という観点から見た場合、国際的な影響力は極めて小さい。昨年末の新華社の報道によると、中国では年間120万トンの茶が生産されており、うち30万トンが輸出される。国際市場における平均価格は1キロあたり2ドル(約198円)前後。インド産より4割、スリランカ産より6割も安い。ケニア産と比べても2割も安い低価格となっている。

中国の茶栽培面積は世界一だが、低価格のため7万社の茶工場の生産額は年300億元(約4330億円)程度。一方、国際大手・リプトンは一社で230億元(約3320億円)を売り上げている。こうした状況を生み出しているのは生産から流通まで全体を手がける大型ブランドの不在だ。中国では杭州市の龍井茶、雲南省のプーアル茶など地域と種類により販売ルートが縦割りとなっており、生産者から消費者の間にはいくつもの仲介業者を経る必要がある。そのため生産者の得る利益は限られた水準にとどまっているのだという。

流通を再編する近代的な企業の登場が待たれるが、市場が極めて分散していること、個別生産者との合意を得ることが難しいこと、巨額の資金を必要とすることなどの難題が待ち受けている。中国茶産業の発展にはなお長い道程が待っているようだ。(翻訳・編集/KT)

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