2009年2月26日、広東省東莞市の郊外東坑鎮では旧暦2月2日のこの日、「売身節」という伝統的民俗行事が行われた。

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珠江デルタ経済開発区の中核都市である同市の工業開発区として発展目覚しい同地区だが、昔は水田が広がる稲作が盛んな地域だった。自分の水田を持っていない青年が、田植えの始まるこの時期に村の裕福な農家へ仕事をもらいにいったのが由来だといわれる。貧しい若者は唯一の財産である自分の身体、つまり労働力を「売」って収入を得たことから「売身節」は始まった。今でも農耕社会の文化を伝える行事として重視されている。

「売身節」は、ここ何年かで「快楽節」とも呼ばれるようになり、水鉄砲などで水をかけ遊ぶようになった。今年は「東坑鎮で逢いましょう」というキャッチフレーズのもと大規模な水かけ遊びをはじめとする多くのイベントが行われ、400年以上の歴史を持つ「売身節」を参加者は心ゆくまで楽しんだ。（翻訳・編集/MY）