<早分かり>全焼のTV局新社屋は世界注目のデザイナーズ建築!〜「積み木遊び」が…

Record China    2009年2月10日(火) 18時35分

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9日夜、北京市の国営TV局・中央電視台で建築中の新社屋で火災が発生し、1人が犠牲になる痛ましい事態が起きた。写真は全焼した社屋・TVCC。

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2009年2月9日夜(現地時間)、北京市の国営TV局・中央電視台(CCTV)新社屋北側に隣接する30階建てのビルで火災が発生し、建物が全焼したほか消火にあたった隊員1人が犠牲になる痛ましい事態が起きた。ヨーロッパの気鋭の建築家による設計ということで、近年の北京に雨後の筍のように出現したデザイナーズ建築の中でもことさら注目を浴びていたビルだけに、「花火からの失火」という原因が悔やまれる。

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CCTV新社屋のメイン棟は敷地総面積18.7ha、延べ床面積55万平米、高さ約230mの51階建て。建設費8億ドルの一大プロジェクトで、オランダの著名建築家レム・コールハース氏率いる建築事務所OMA(Office for Metropolitan Architecture)が設計を担当した。07年には米誌・タイム選出の「世界10大奇跡の建築」 で、同じく北京市の五輪スタジアム・鳥の巣(国家体育場)や、商業施設ビル・北京当代万国城と共にランクインした。U字磁石のような奇妙な形状から「でかパン」「鉄のパンツ」「鳥の脚」などのニックネームがついている。

このほど火災に見舞われたのは、メイン棟に寄り添うかたちで建設中のテレビ文化センター(TVCC)。延べ床面積10万平米、高さ159mの30階建てで、今年5月に竣工予定だった。高層階には高級ホテルのマンダリンオリエンタルが今年半ばにもオープン予定だったほか、1500人収容の大パブリックシアターや劇場、ビジターセンター、展示スペース、レコーディングスタジオなどが併設している。

レム・コールハース氏と共にTVCCの実質的な設計を担当したのは、37歳の新進ドイツ人建築家オーレ・シェーレン(Ole Scheeren)氏。OMAロッテルダム支社のディレクターで、アジア地域全般を担当している。彼によると、TVCCのデザイン・コンセプトは「積み木遊び」。無数に詰まれた積み木を1枚の布でくるんで固定したかのようなユニークなシェイプで、メイン棟との対比を出しているという。ちなみに彼は、香港出身の国際派女優マギー・チャン(張曼玉)の年下恋人としても、中国国内では有名である。(翻訳・編集/愛玉)

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