<早分かり>パンダが海を渡るまで、統一の期待担う「架け橋」―台湾

Record China    2009年1月28日(水) 17時53分

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26日、台湾の台北動物園でパンダの一般公開が始まったが、二頭のパンダが台湾海峡を渡るまでには3年もの時間と激しいかけひきが交わされていた。写真は昨年12月、台北動物園に到着したばかりの「団団」と「円円」。

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2009年1月26日、台湾の台北動物園でパンダの一般公開が始まった。雨の中、旧正月当日の公開という悪条件にもかかわらず、1万8000人が見学に訪れた。この二頭のパンダが台湾海峡を渡るまでには3年もの時間と激しいかけひきが交わされていた。

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中国政府が台湾へのパンダ寄贈を表明したのは2005年のこと。名前の決定は大陸市民の投票によって行われるなど一大ムーブメントとなった。二頭のパンダの名前は「団団」と「円円」。つなげれば家族が一堂に会することを意味する「団円」という言葉になる。もちろん台湾との統一を含意した言葉だ。

しかし、絶滅危惧種保護を定めたワシントン条約に従えば、パンダの移動には輸出国と受け入れ国の証明書が必要。台湾は中国の一部であるとして「国内移動」を主張する中国政府に対し、当時の陳水扁(チェン・シュイビエン)政権は「中国が台湾の主権を認めない限り受け入れられない」として拒否した。

風向きが変わったのは昨年の馬英九(マー・インジウ)総統の就任だった。主権問題を棚上げにし、実利を重視した対中関係改善を唱える馬総統はパンダの受け入れにも積極的な姿勢を示した。世界的な人気を誇るパンダはもちろん台湾でも人気、その受け入れをめぐり二つの動物園が争い、実際にパンダの寄贈が決まる前にパンダ館の建設を開始するほどの騒ぎとなった。昨年12月、ついに「団団」と「円円」は海を越え、台湾へと到着している。(翻訳・編集/KT)

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