<教育格差>農村出身の大学生は17%、30年で半減―中国

Record China    2009年1月25日(日) 13時28分

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22日、この30年で大学生全体に占める農村出身者の割合は半減した。農村では学費が払えず進学を断念する生徒が後を絶たない。写真は山東省日照市にある山の中の小学校。校長1人に1、2年生の児童7人しかいない。

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2009年1月22日、中国紙・広州日報は、この30年で大学生全体に占める農村出身者の割合は半減したと報じた。農村では学費が払えず進学を断念する生徒が後を絶たない。

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温家宝(ウェン・ジアバオ)首相は今年初め、「私達が大学生の頃はクラスの80%以上が農村出身者だった。だが今はその比率が逆転している」と指摘した。全国平均にすると、大学生全体に占める農村出身者の割合はわずか17.7%。80年代は30%を超えていたというから、およそ半分に減っている。北京の2大名門校でも、00年の清華大学は17.6%で90年と比べ4.1ポイント減、99年の北京大学は16.3%で91年と比べ2.5ポイント減となっている。

農村では成績が良くても経済的な理由で進学できない子供が溢れている。中国教育部が05年に発表した「全国教育事業発展統計公報」によると、全国の中学3年生約4030万人の高校への進学率はわずか52.7%。3500万の子供が義務教育終了後すぐに働き始めたが、その大部分は農村出身者が占めた。

親の経済力で決まる子供の将来。記事で紹介された広東省肇慶市徳慶県にある村では、大学4年間の学費は13年分の収入に当たり、村の幹部でさえ「とても息子を大学にはやれない」と嘆く。この村では5年間、大学生を1人も輩出していないという。(翻訳・編集/NN)

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