当局者のマカオ賭博、ビザ制限など政府が厳しく対応―中国

Record China    2009年1月20日(火) 13時46分

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15日、政府幹部のマカオでの公金賭博に、中国当局は危機感を深めている。大陸からの常連客の約6割が政府関係者ともいわれる。写真は世界最大規模のカジノが楽しめる巨大リゾート施設「ザ・ベネチアン・マカオ」。

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2009年1月16日、15日付け米紙「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」によると、中国のある小さな村の村長、李為民(リー・ウェイミン)は、村の近隣に位置するマカオでカジノを体験、その後賭博に溺れて公金を含む1200万ドル(約10億8991万円)を失い、懲役20年を言い渡された。「環球時報」が伝えた。

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「李は公金を賭博に流用して逮捕される多くの政府幹部のうちの1人に過ぎず、中には死刑判決を受ける者、自殺する者もある」とある検察官は語る。

中国当局は、マカオでのこうした政府幹部による公金賭博が後を絶たない現状に危機感を深めているという。ある調査結果によると、2008年の大陸からの常連客約6割が政府関係者で、その半数以上が政府幹部、残りは国有企業の幹部と出納担当者だった。同調査はまた、その損失により少なくとも10の企業が倒産に追まれたことを明らかにしている。

当局は幾度となく事態の改善を試みてきたが、一向に成果が上がらず、昨年夏にはついに公務員に対するビザ発給の制限を設けた。これにより政府関係者のマカオへのビザ発給は3か月に1度、1度の滞在は7日間までに制限され、目覚しい効果を見せている。(翻訳・編集/津野尾)

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