<金融危機>身内への「おみやげ」が苦痛、中国人に「旧正月恐怖症」―欧州

Record China    2009年1月15日(木) 17時37分

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14日、イタリア在住の中国系住民には、今年の旧正月に帰国しない者が増えていると報じた。年に一度の大切な帰省の機会だが、家族や親戚、知人友人に配るおみやげやお年玉代が大きな負担だという。写真は中国のお年玉袋。

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2009年1月14日、イタリアで発行される欧州の華僑向け新聞「欧聯時報」は、同国在住の中国系住民には、今年の春節(旧正月)に帰国しない者が増えていると報じた。中国新聞網が転載して伝えた。

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中国人にとって春節を故郷の実家で過ごすことは何よりも大切な行事である。海外で暮らす中国系住民にとっても同じことで、毎年一家そろって春節に帰国することも珍しくない。だが、イタリアでは今年の春節の帰国をあきらめた人が例年と比べて明らかに増加。帰国を取りやめた人は「恐帰族(帰国が恐い人々)」と呼ばれている。彼らは一体なににおびえているのか?

それは帰国したら家族や親戚、友人知人に配らなければならない「おみやげ」や「お年玉」だ。相当な数を用意しなければならないうえに、中身もそれなりに奮発しないと「故郷に錦」を飾ることができない。「海外で成功した身内」としての役割を演じることが出来なければ、帰国しても肩身が狭いだけなのだ。しかし、折からの金融危機で経済的に苦況にある彼らにとって、高価なおみやげを用意する余裕はない。

こうした「帰りたくても帰れない」中国系住民が増える中、中国国内に住む彼らの家族や友人らは、春節を故郷で過ごす意義について、家族団らんが大切なのか、それともおみやげが大事なのか、もう一度考えてなおして欲しいと同紙は主張している。(翻訳・編集/本郷)

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