<汚染粉ミルク>メーカーが資金凍結か、35万人に影響も―中国

Record China    2008年9月26日(金) 13時28分

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25日、中国企業が製造した粉ミルクに有害物質のメラミンが混入していた件で、この企業が8億元(約120億円)の資金を凍結させたと伝えられた。倒産説も流れており、その場合35万人に影響が及ぶと考えられている。写真は「三鹿集団」本社。

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2008年9月25日、河北省石家荘市の大手乳製品メーカー「三鹿集団」が製造した粉ミルクに有害物質のメラミンが混入していた件で、現在同集団が8億元(約120億円)の資金を凍結させたと伝えられた。今回の件で粉ミルクの回収量は合計して1万t以上になると言われており、顧客に返却する金額は7億元を超えるものと見られる。大公報が伝えた。

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「三鹿集団」は流動資金の全てを顧客への賠償に当てるため、一切の資金の流れを止めている。融資している銀行によると、同集団は事件前の融資の返却も止めており、例えば民生銀行では2億元が未払いとなっている。その他、同集団に巨額な融資を行っている銀行は数社あるという。

だが、同集団の広報部長によると「資金の凍結はまだ行われおらず、8億元という数字も不明だ」という。大公報記者が会社幹部数人に対しインタビューを行ったが、給与も通常どおり支払われているという。しかし本音では「来月の給料は期待できない」と語った。

同集団が製造する粉ミルク以外にも液体ミルクの回収も見込まれているが、実際にそれが行われた時、賠償金額はさらに拡大する。さらに被害を訴える人々への医療費の支払いも重なる。そのため、同集団の倒産も懸念される状況だという。「三鹿集団」が破たんした場合、35万人に影響が及ぶと見られている。(翻訳・編集/小坂)

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