多発する中国人留学生の精神疾患、ストレスや生活苦が原因か?―米国

Record China    2008年9月18日(木) 12時12分

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16日、米国の中国人留学生の間で精神疾患を患う者が相次いでいる。1人っ子政策で甘やかされた若者にとって、異国の地での留学生活は想像以上に厳しいもののようだが…。資料写真。

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2008年9月16日、「中国新聞網」は北米大陸の中国系住民向け新聞「世界日報」の最近の記事を取りあげ、米国に住む中国人留学生の中で精神疾患にかかる学生が近年増えていると伝えた。

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ロサンゼルスにある中国総領事館の話では、カリフォルニア州、ネバダ州、アリゾナ州、ハワイ州に在住の中国人留学生が今年1万人を超えた。同総領事館教育担当官は最近の中国人留学生の特徴として、高校入学と同時に留学する学生が年々増加するなどの低年齢化が進んでいることをあげている。

言葉の通じない異国の地で生活する彼らは、学業や交友関係においても自分1人で判断し行動していかねばならない。中国本土の1人っ子政策で甘やかされて育った若者にはこれらが大きなプレッシャーになるという。精神的に追い詰められた者の中には、うつ病やストレス障害などの精神疾患になり米国の専門病院での治療や帰国を命ぜられる者も。同教育担当官は毎年数人の中国人留学生を「精神的に問題あり」として本国へ送り帰していることを明らかにした。

「米国留学=出世への近道」と考える親の夢と期待が子供を押しつぶすケースも多く見られ、数年前には大学で卒業式の前日に中国人男子留学生が自殺する事件が起きた。彼の卒業式に出席するため中国から駆けつけた両親は、息子が自殺して初めて彼が卒業試験に合格していない事実を知ったのだった。(翻訳・編集/本郷)

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