<北京五輪・関連>自前Tシャツと破れシューズで健闘、イラク選手に涙する人々―中国

Record China    2008年8月17日(日) 16時44分

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8月16日、北京五輪に急きょ出場が決まったイラク選手は自前の着古したTシャツや破れたシューズで競技に参加。これを知った中国の人々が「何とかしてあげたい」とネットで大合唱した。写真は五輪開会式に登場したイラク代表団。

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2008年8月16日、北京五輪への参加が先月末に急きょ決定したイラク選手団に対し、中国ネット界では称賛と応援の声が湧き起こっている。天津市の「北方網」が伝えた。

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国際五輪委(IOC)が「スポーツへの政治介入」を理由に、イラク代表団の五輪参加資格を取り消しにするなど、イラク代表団が五輪出場へ漕ぎ着けるまでには紆余曲折があった。結果、ドイツと中国による仲介もあり、今回の北京五輪にはイラクから4人の選手が出場した。ボート男子ダブルスカルに参加したハイダル・ノザッド(Haidar Nozad)選手とフセイン・ジェブール(Hussein Jebur)選手は、自前の着古したTシャツを着て試合に臨んだ。その様子が報道されると、ネット上には「彼らの姿を見て涙が止まらなかった」と感動の書き込みが相次ぎ、「彼らに正式なユニフォームを贈ろう」と呼びかける声が全国に広まった。その後彼らは、中国側から贈られたユニフォームとボートで競技に参加。14位という結果を残した。

たった1人の女子選手であるダナ・アブドゥラザク(Dana Abdulrazak)選手は陸上女子100m走に出場したが、彼女は中古品市場で手に入れたという破れた運動靴を履いて走り、1次予選で敗退。総合順位は59位だった。「ロンドンでがんばれ!」と励ますコーチに彼女は「今のようなイラクの状況では、それまで生きていられるどうか…」と答えたという。男子円盤投げに出場したハイダル・シャヒード(Haidar nasser Shaheed)選手も1次予選で敗退。イラク選手の北京五輪はすべて終了したが、中国国民は彼らに声援と惜しみない称賛を送り続けている。(翻訳・編集/本郷)

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