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やわらかくしなやかで、しわにも虫食いにも強い高級紙。
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2006年8月21日、安徽(あんき)省巣湖(そうこ)市の掇英軒文用品工場では、100年の間生産が途絶えていた「粉ろう箋」の製作作業に追い込まれている。粉ろう箋は中国古代の高級な便箋紙の1つ。記録によると、この紙を作るには二十数回に及ぶ工程を経なければならず、また紙の上に金で美しい図案を描くなどすると、生産に約1カ月かかるという。防水性がありしわや虫食いに強い、保存して数百年変質しないなどの特徴から、書家たちに愛用され使われている。この紙は古来宮廷で珍重されてきたが、清代以後制作技術の伝承が途絶えていた。それを1980〜90年代、安徽省巣湖市の劉錫宏(リュウシャクコウ)さん親子が、十数年をかけて再現することに成功したものだ。現在この商品は、国内と日本などの東南アジア諸国によく売れているという。
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