格差社会にあえぐ留学生、生活に雲泥の差―香港

Record China    2008年7月6日(日) 16時10分

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7月4日の報道によると、競争の激しい香港では、現地で学ぶ留学生にも生活の格差をもたらしている。小遣いだけで1か月2万元以上の学生もいれば、1500元の生活費で過ごす者も。写真は香港での北京五輪聖火リレー。

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2008年7月4日、香港文匯の報道によると、競争の激しい香港では、現地で学ぶ留学生にも生活の格差をもたらしている。香港でクローズアップされている貧富の差の拡大が留学生にも反映しているとの指摘もある。

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不動産業の父親を持つ上海出身のRingは、大学2年生。会計学を学んでいるが、毎月の小遣いは少なくとも2万元(約30万円)以上。高級住宅地に暮らし、時間があれば有名ブランドのショッピングを楽しむ。ジムや娯楽クラブにも入会し、香港の中上流社会に人脈を築いた。Ringは「社交活動には経済的基盤が自ずと必要になる。私は自分の経済力を利用して、多くを学び、経験するわ」と話す。

一方、これと対照的な生活を送るのはカンボジアからの留学生Lay Chansok。彼は国際企業から資金援助を受け、昨年、香港バプティスト大学の国際新聞学の修士課程に進み、卒業後も香港で働くつもりだった。だが、今はその考えを捨てた。出かけるだけでお金がかかるからだ。16万元(約240万円)の奨学金のうち、学費と飛行機代、宿舎費を除いた1か月の生活費は約1500元(約2万2500円)。この1年間、大学と宿舎以外はどこにも出かけていない。

湖南省からやって来た李[女冊](リー・シャン)は、小さな旅館を営む両親が、オフシーズンには無収入が続くという経済的困難を乗り越え、貯めたお金を学費に香港の修士課程に進んだ。彼女は仕事を探すために正装を買ったが、1500元(約2万2500円)の赤字に。この困窮を抜け出すにも一刻も早く仕事を探すしかないという。(翻訳・編集/汪葉月)

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