<女子中学生殺害><続報>「事件の真相を語る」記者会見緊急開催―貴州省新聞弁公室

Record China    2008年7月2日(水) 12時46分

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1日、貴州省甕安県で発生した15歳の少女の不審死について、数万人規模の抗議活動が発生した事件で、貴州省政府新聞弁公室などは共同で記者会見を開き、事件の原因などについて語った。写真はレコードチャイナ初公開の公安庁の最終報告書。(写真提供:zola)

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2008年7月1日、貴州省甕安(ウォンアン)県で発生した15歳の少女の不審死について、数万人規模の抗議活動が発生した事件で、貴州省政府新聞弁公室、貴州省公安庁、黔南プイ族ミャオ族自治州政府が共同で記者会見を開き、事件の原因などについて語った。地元TV局・貴州電視台の報道を中国新聞社が伝えた。

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事件は6月22日、15歳の少女が2人組の男に性的暴行を受けて死亡、遺体が川に遺棄されたとされている。しかし、警察によって拘束された2人は翌日に釈放された。加害者のうち1人が副県長の息子だったために当局が事件の隠蔽を図ったとされたうえ、当局へ抗議に訪れた遺族や被害者の友人が暴行を受けたとのうわさが流布し、住民らによる暴動に発展した。

貴州省委宣伝部の周暁雲(ジョウ・シアオユン)副部長によると、事件の真相究明についてはほぼ捜査を完了し、地元・甕安県の治安も基本的に回復しているとした。また、貴州省公安庁スポークスマンの王興正(ワン・シンジョン)氏は、は現在までの捜査状況を以下のように5点にまとめて語った。

1)事件発生の経過

2008年6月22日午前0時27分、県内の西門河で人が飛び込んだとの通報が公安に入る。地元派出所の捜索により、およそ2時間半後に遺体を引き上げる。通報者は死亡した少女の友人らで、彼らへの聞き込みにより、遺体は県内の中学2年の女子であることが判明。女子中学生は前夜8時ごろから友人や恋人らと外出、食事後に西門河の川べりに向かった際「川へ飛び込んで死にたい」と漏らす。友人の説得により一時は思いとどまったものの、突然川へ飛び込んだ。友人らが川へ飛び込むも救出には至らず、警察へ通報した。

2)死亡した少女と通報者

死亡した少女は県内の中学に通う中学2年生。事件現場にほかにいたのは3人。うち、少女の恋人は21歳で県内の製紙工場職員。ほかに、その同僚の18歳の少年と16歳の少女の同級生がいた。

3)事件発覚後の処理

当初、地元公安局は自殺として処理したが、少女の遺族らは「暴行を受けて死亡した」と主張、DNA鑑定を要求する。25日に行われた検死で再度、溺死と鑑定され、遺族らは一度は納得したものの、少女の遺体を火葬せず、事件現場にいた3人に50万元(約750万円)の賠償金を要求した。1日、再度検死を行うことが認められる。

4)暴動発生の経過

26日、遺族は県側の捜査に納得した形で、28日に協議書を交わすことで事件は収束するかと思われた。しかし28日午後4時ごろ、遺族らはおよそ300人の住民を引き連れて地元公安局に向かう。公安局では警官らともみ合いになりながら、局内の設備を破壊、放火するなどの暴挙にでた。暴動はおよそ7時間続いた。

5)暴動後の捜査状況

公安局の捜査により、暴動に参加した者の多くが地元暴力団の関係者と判明、現在そのうち50人あまりが拘束されている。関連部門により、詳細を捜査中。(翻訳・編集/愛玉)

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