海外の華僑社会、出身地による「差別」「偏見」の壁―スペイン

Record China    2008年6月24日(火) 19時10分

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22日、スペインには多数の中国人が住み、華僑社会を形成しているが、出身地による差別や偏見が大きな壁として存在し、就職や住宅など多岐に及んでいるという。写真はニューヨークの華人。

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2008年6月22日、中国新聞網が伝えたところによれば、スペインの華僑系メディア「華新報」紙は、在留華僑の共通した認識として、華僑社会の中に出身地による差別や偏見が大きな壁として存在していると報じた。

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同紙の報道によれば、新聞紙上に掲載された求人情報に連絡を取っても採用されないどころか、即座に電話を切られてしまうことも多いという。その原因は出身地にあると、同紙は指摘。電話をしても、特有の話し方や訛りで出身地がわかると、採用を見送られてしまうという。スペインに在留している華僑の多くが浙江省の出身で、採用に際して同郷の中国人を最優先し、中には「浙江省出身者のみ募集」と公言する求人もあるという。こうした状況は求人だけでなく、住宅など多岐に及んでいるという。

もともと、中国人には地域に根ざした差別や偏見が古くから根強く存在しており、“南蛮子”(南部に住む民族)、“北韃子”(北方に住む民族)といった表現もある。中国人は自分の出身地こそが最高だという意識が強く、現在でも北京人と上海人はお互いにバカにし合っているほど。こうした思想は海外の華僑社会の中でも根強く、現地の心ある者は華僑社会の発展に大きなマイナスになると懸念しているという。(翻訳・編集/岡田)

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