<国宝破損><続報>判明後も報告せず、専門家は管理を非難―故宮博物院

Record China    2008年5月12日(月) 21時39分

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12日、北京故宮博物院で加湿過多により破損した国宝級書画の件で、中国文物学会の謝辰生副会長は、「管理の手落ちだ」と激しく非難した。写真は4月21日から故宮で開かれていた「故宮蔵歴代書画展」。

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2008年5月12日、北京故宮博物院で加湿過多により破損した国宝級書画の件で、中国文物学会の謝辰生(シエ・チェンション)副会長は、「管理の手落ち。人為的ミスだ」と激しく非難した。東方ネットが伝えた。

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破損が発覚した董源(?〜約962年)作の「瀟湘図巻(しょうしょうずまき)」は、国宝一級文化財に指定されている貴重な書画。北京故宮博物院「武英殿書画館」で行われていた「故宮蔵歴代書画展」で展示されていたが、加湿過多による結露が原因で裏打ちが剥がれていたことが、ネット上の書き込みで明るみになった。館内では加湿器を使用していたという。

謝副会長によると、担当者は破損が分かってからも責任者に報告せず、簡単な処置の後、こっそりと元の位置に戻していた。これは「文物法」に違反した行為だと非難し、故宮側の管理体制を厳しく問いただしている。過去の類似事件でも、関係者の処罰はせいぜいボーナス減給か始末書の提出程度で済まされており、「罰則規定が緩いこと」が再犯防止につながらない要因だと指摘した。

現場の担当者は、原因となった加湿器について「すでに使用していない」と述べているというが、具体的な状況については口を閉ざしているという。(翻訳・編集/NN)

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