北朝鮮は中国に学んでいる、専門家が指摘―米華字メディア

Record China    2018年3月30日(金) 17時20分

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北朝鮮の金正恩労働党委員長が中国を電撃訪問した。訪中の意図や国内の権力体制について、中国の専門家が分析した。写真は北朝鮮。

2018年3月28日、米華字メディア・多維新聞によると、北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が中国を訪問し、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談したと中国が発表した。訪中の意図や国内の権力体制について、吉林大学北東アジア研究院の専門家が分析した。

今回の訪中は正恩氏にとって初の外遊だが、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領や米国のドナルド・トランプ大統領との会談を前に、中国との関係を改善することは北朝鮮にとって大きな意味がある。

一方、中国にとっても関係改善はプラスに働く。文大統領が3カ国首脳会談を呼び掛けたが、その中で中国は半ば蚊帳の外になっており、朝鮮半島情勢の改善に貢献しにくい状態に陥りかけていた。

正恩氏の電撃的な訪中は当初明らかにされず、数日たってから中国の国営メディア・新華社が突然正恩氏の訪中を報じた。通常ならば中国共産党中央対外連絡部が発表するところだが、両国の党関係を軸にした関係ではなく、国家間の友好関係を前面に出している点がこれまでとは異なる。

また、北朝鮮の国内体制については、正恩政権は数年前から盤石になっていると指摘。最大の特徴は従来の「先軍思想」から「核武装と経済建設を並行させる」ようになったことで、「軍事を最優先させる政治」から脱却したことが従来の体制から生じた最も大きな変化だという。

北朝鮮は中国の共産党結成から建国、経済発展まで分析し、多くを学び取っている。それは北朝鮮国内で朝鮮労働党の権力が強固であることに示されているという。(翻訳・編集/岡田)

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