稀少品種のトキが絶滅の危機を脱出か―陜西省

Record China    2008年5月5日(月) 0時42分

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2日、07年5月末に陜西省寧陜県で野生に放した人工繁殖のトキのつがいから、一年近い追跡調査の結果、3羽の雛が孵化に成功し、絶滅が危惧されている鳥類、トキの野生化に初めて成功したことが分かった。資料写真。

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2008年5月2日、新華社の報道によると、昨年5月末に陜西省寧陜県で野生に放した人工繁殖のトキのつがいから、一年近い追跡調査の結果、3羽の雛が孵化に成功した。絶滅が危惧されている鳥類、トキの野生化に初めて明るい希望がみえた。

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寧陜県城関鎮朱家嘴村は、泰嶺の中腹に位置しており、村の前に広がる小さな山の坂の上には二本の大きな赤松の木がある。雛を孵したトキのつがいはこの大きい方の木に巣を作り、懸命に雛を育てている。

昨年5月、泰嶺の奥にある寧陜県城関鎮砦溝村で、中国で初めて正式に人工繁殖した26羽のトキを野生に放した。その後、中国鳥類環志センターの専門家や現地のトキ保護専門スタッフらが、無線追跡システムや監視カメラを使って追跡調査をしていた。

トキは世界で最も絶滅を危惧されている鳥類で「絶滅に瀕している野生動植物の種に関する国際貿易公約」の重点保護鳥類に列挙されており、中国では「国家一級重点保護野生動物」に指定されている。

1981年5月、中国の専門家が陜西洋県で、わずかに生き残っている7羽の野生のトキの群れを発見して、世界の脚光を浴びた。中国政府の手厚い支援と国際組織のバックアップにより、トキの保護研究は良好な成績を上げている。7羽だったトキが1000羽余りにまで増え、そのうち人工種は512羽、野生種は500羽あまりとなり、主に陜西省内の泰嶺一体に分布している。

陜西省の他、河南省、湖北省などでもトキの人工繁殖・野生化を計画しており、この計画が順調に進めば、他国にもトキの野生種回復のためにノウハウを提供したいとしている。(翻訳・編集/中原)

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