北京五輪の水資源供給地で大規模な旱ばつ、ツケは農民に…―河北省

Record China    2008年4月30日(水) 17時37分

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4月29日、北京五輪期間中に水資源を供給することになっている河北省で、農民が厳しい状況に追い込まれている。水は多くが北京へ運ばれてしまい、農民は作物を育てることが不可能になっているという。写真は北京市の水源である河北省の淡水湖・白洋淀。

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2008年4月29日、東森新聞網によれば、8月の北京オリンピック開催期間中に水資源を供給することになっている河北省で、農民が厳しい状況に追い込まれている。水は多くが北京へ運河で運ばれてしまい、河北省の農民には残されず、農作物を育てることが不可能だという。

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河北省では雪が少なかったこともあり、11年ぶりと言われる大規模な旱ばつが発生している。農民は一般の作物が育てられないため、水が不足していても育てられるジャガイモを主に植えているという。現在、約50万人が飲用水不足の危機にさらされているが、中国政府は適切な補助も与えず、とくに対策もとられていない。

さらに、8月の北京オリンピックで河北省から水を供給するため、現在運河の建設が急ピッチで進められている。オリンピック期間の水道使用量は通常と比べて30%増加するものと見られ、一日当たり275万立方メートルの水資源が消費されると予想されており、河北省では備蓄している水資源も使用せざるを得ない状況になる。

河北省政府の関係者によれば、オリンピックの成功には農民の協力が不可欠だとし、「オリンピック期間の水資源供給のためにはいかなる犠牲も厭わない」という。(翻訳・編集/岡田)

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