デンマークに流出していた文化財156点、中国に戻る―中国

Record China    2008年4月12日(土) 21時45分

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2008年4月11日、デンマークに流出していた中国の文化財156点を取り戻したことを祝い、それを開梱するセレモニーが北京市で催された。

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2008年4月11日、デンマークに流出していた文化財156点を中国が取り戻すことに成功、それを開梱するセレモニーが北京市で催された。11日付けで新華社が伝えた。

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今回取り戻した文化財の中で最も古いものは、約4000年前の玉鉞(「ぎょくえつ」=玉製のまさかり。祭祀用の道具)。156点の文化財は、夏(紀元前2070年頃〜紀元前1600年頃)・商(紀元前1600年頃〜紀元前1046年頃)から元(1271年〜1368年)・明(1368年〜1644年)の時代のものと幅広く、希少価値が高い精巧な芸術品も含まれている。

孫副主任の説明によると、陶俑(人や動物をかたどった陶器)が多く占めており、漢代(紀元前206年〜紀元220年)から明代まで各時代の文化財が、時系列に沿って揃っているという。なかでも、北斉(550〜577年)の騎馬俑、元代の陶俑(人、車、船)などは、芸術上、研究上でも高い価値を有している。

専門家の鑑定によると、これらの文化財は90年代に陝西(せんせい)省、四川省などの古墳から盗まれ、海外に流出したものだという。

国家文物(文化財)鑑定委員会の孫機(スン・ジー)副主任は記者会見で、「文化財の海外流失を阻止する取り組みのなかで、中国は大勝利を収めた」とコメント。中国は97年、98年にもイギリスから文化財を大量に取り戻すことに成功しているが、今回はそれに次ぐ大型回収となった。

国家文物(文化財)局政策法規司の宋新潮(ソン・シンチャオ)司長は、文化財の略奪、密輸を断固として阻止するという中国政府の姿勢を示すと同時に、今回の回収において積極的に協力、支援してくれたデンマークおよび国内関係部門に感謝を表明した。(翻訳・編集/下妻)

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