韓国の無形文化財25種が消滅の危機、支援なく後継者不足=韓国ネット「失って初めて後悔するだろう」「それに比べ日本の匠は待遇がいい」

Record China    2017年3月29日(水) 7時30分

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26日、韓国・MBCテレビは、韓国の無形文化財が後継者不足などから消滅の危機にひんしている実態を伝えた。写真は韓国。

2017年3月26日、韓国・MBCテレビは、韓国の無形文化財が後継者不足などから消滅の危機にひんしている実態を伝えた。

「鷹狩り」は先史時代から引き継がれてきた韓国の伝統文化で、国の無形文化財のほか国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも指定されている。昨今では20人余りが後継者教育を受けているが、苦しい生計などを理由に放棄する人が続出、現在弟子は2人しか残っていない。

京畿道(キョンギド)無形文化財に指定されている「造船の匠(たくみ)」も同様の状況にある。朝鮮時代にエビの塩辛などを運んでいた黄布帆船を再現するキム・グィソンさんも、生活費や支援金不足から弟子探しに苦労しており、現在は30代の息子と60代の知人だけで生計を立てながら技術を伝えている。

無形文化財の継承者には一定の支援金が支給されるが、弟子に当たる後継者には支給がない。そのため、彼らはこれといった稼ぎのないまま長期間を修行に費やさねばならず、持ちこたえていくことが難しいのだ。

現在「人間文化財」と呼ばれる無形文化財に指定された人は136種目、170人余りと言われているが、その大半は60歳以上の高齢、うち8種目は保有者が途絶え、25種目は消滅の危機にひんしている。

報道を受け、韓国のネットユーザーからは「何が重要かも分かってない政府」「最も韓国的で世界的なものと言っておきながら、生計を立てるのが難しく継承していけないほど放っておいた政府の責任が大きい」「稼ぎにならないから力を入れないんでしょ」と韓国政府を非難するコメントや、「韓国は本当に伝統を守らない国だ。日本は相撲や演歌など昔のものもしっかり伝えていこうとしている」「日本は匠の里までつくって文化財を育て支援金も支給するなど待遇がいい。それに比べて韓国は何もしない」と日本と比較するコメントなど、多くのコメントが寄せられている。

中には「後継者がいないのなら、少なくとも細かな過程一つ一つを映像記録として残す努力くらいしなきゃ」「国家予算の1%を支援に回すだけでも韓国の伝統は継承していける。それが駄目なら国会議員の給料を半分に減らして文化財の一番弟子に支援したら?」と提案するコメントや、「文化財を失えば慌てて投資するだろう」「後になってじだんだを踏んで後悔することだろう」と未来を予想するコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)

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