中国が世界最大の「独身者の国」に、2億人の成人未婚者―中国メディア

人民網日本語版    2017年1月11日(水) 10時30分

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中国の親にとって、子供が結婚しないことは最も頭の痛い問題だが、中国は今や、世界最大の「独身者の国」となっている。

中国の親にとって、子供が結婚しないことは最も頭の痛い問題だが、中国は今や、世界最大の「独身者の国」となっている。瞭望東方周刊が伝えた。

最新の統計データによると、中国には2億人の成人の未婚者がいる。このうち女性は36%、20歳から39歳の独身者は5800万人と、世界最大の「独身者の国」となった。

筆者自身の感覚では、中国都市部に住む女性の結婚観の変化は極めて著しいという印象がある。

ある「80後(1980年代生まれ)」の同僚女性は27、28歳の頃、結婚について非常に焦りを感じ、「誰か良い人がいたら紹介して」とあちこちに頼みまくったという。お見合いに忙しい日々を送り、いわゆる「行き遅れ女性」になることを何よりも恐れた。だが、今年三十路を迎える彼女は、度重なる「お見合い」体験を経たことで、かえって心が軽くなり、「仕事に専念しよう」という心境に達した。その後2年以内に副部長に抜擢され、休暇には、親しい女友達としばしば海外旅行を楽しんでいる。「実は、独身ってとても幸せなの」と彼女は私に教えてくれた。

騰訊(テンセント)が2016年に実施した調査によると、女性回答者の37%は、「結婚しない生活は大変快適」と答えている。

「焦る『行き遅れ女性』」から「幸せな独身者」へと変わり、多くの中国女性が「達観」している。結局、結婚は人生の選択肢の一つにすぎず、必須項目ではないというわけだ。

このような変化の背後にある原因として、女性の教育レベルや職場での地位が向上したことが挙げられる。それによって、より前向きな意欲を持って、「結婚しない」などのさまざまな人生を選択できるようになった。

英エコノミスト誌の掲載記事では、「『女性の幸せは結婚にある』と信じてやまないアジア女性が、以前より晩婚化し、さらには結婚しない人も増えた。この変化は、女性、伝統的な家庭生活、アジア諸国の政治全てに深い影響を及ぼしている」と指摘されている。

残念な点は、中国の一般民衆、特に親世代の結婚観が都市部女性の変化にまったく追いついていないことだ。前述の同僚女性は、「独身の自分にとって、1年間で何よりも苦痛なことは、春節(旧正月)の帰省」だと私に教えてくれた。

「独身」がライフスタイルの一つとして社会一般に広く受け入れられるまで、「独身」であることにより生じる世代間のすれ違いや衝突は、かなり長い間続くことだろう。

ビジネスの観点から見ると、世界最大の「独身者の国」では、巨大規模の「独身経済」、特に「独身女性経済」が生まれると予想される。

たとえば、独身女性は自分自身に対する関心と愛情がより強く、伝統的な女性のように家庭や子供に自分の全身全霊を注ぐようなことはない。スキンケアやシェイプアップなどの流行産業では、他とは差別化したサービスを打ち出してこれらの消費能力が高い独身女性をいかに惹きつけるかが大きな課題となっている。

また、筆者が以前飛行機の機内で観た短編動画「一人食(一人めし)」は、一人で食べるヘルシーな美食を素早く簡単に調理する方法を紹介するという内容だった。これも、今の時流にぴったり合うアイデアだと感じた。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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