訪日中国人客の便座持ち去り騒動、「どうして日本が選ばれる?」と中国企業に再び焦り―中国メディア

Record China    2016年10月20日(木) 20時30分

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20日、中国人観光客が日本のホテル客室から温水洗浄便座を持ち去ったと伝えられた問題について、杭州網は「国内の便座メーカーはじっとしていられない」と指摘する記事を掲載した。写真は観光客が書いた謝罪文。

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2016年10月20日、中国人観光客が日本のホテル客室から温水洗浄便座を持ち去ったと伝えられた問題について、杭州網は「国内の便座メーカーはじっとしていられない」と指摘する記事を掲載した。

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この騒動は、名古屋のホテルに宿泊した若い中国人夫婦がベッドの下にあった備品の便座を「前の客の忘れ物」と思って持ち去ったというもの。便座はその後、ホテルに返送され、夫婦は「魔が差してしまって…」「ご迷惑をおかけしてしまい、心から謝罪致します。もう二度としません」との謝罪文を出した。

記事によると、2人の地元、浙江省台州市は「世界最大の便座生産基地」と言われる街だ。温水洗浄便座産業の品質アップに向けた中国初のモデル地区でもある。市内の便座メーカーで製造総監を務める男性は「同業者から携帯電話に届いたメッセージでニュースを知った。『愚か』とだけ書いて返信した」「針で心を刺されたような痛みを感じた」ともらす。

男性がこのような「痛み」を感じるのはこれが2回目だ。1回目は昨年報じられた訪日中国人による便座の爆買い。同省杭州市から日本を訪れた中国人観光客が土産として温水洗浄便座を買ったものの実際の生産地は杭州だったという報道で、中国のサニタリー業界には激震が走った。男性は今回の騒動に「日本に負けない品質の商品があるのに。どうして今でも日本の便座を選ぶのか」と嘆き声を上げており、男性が働く企業の責任者は「日本や韓国との差は『製品の緻密さ』」と指摘。「一つ一つのパーツにそれほどの違いはないが、製品全体で見ると緻密さで差が出る」と説明した上で、「世界の消費者に受け入れられるような実用的な機能や美しい外観が業界発展のカギ」と語った。

あるデータによると、2014年の台州の温水洗浄便座の生産高は8億元(約123億円)、15年は20億元(約307億円)を超えた。市の業界団体関係者は「匠の精神で製品作りに励み、日本ブランドを追い抜きたい」と意欲を示している。(翻訳・編集/野谷

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