ヒ素中毒患者が続出、未処理の産業排水を河に流した悪質企業―貴州省

Record China    2008年1月24日(木) 11時10分

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23日、国家環境保護総局は貴州省独山県の瑞豊鉱業有限公司のヒ素汚染事件に関する調査結果を発表した。未処理の産業排水を川に流したため、下流域で大量のヒ素中毒患者が発生した。写真は貴州省独山県で泥遊びする子供たち。

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2008年1月23日、国家環境保護総局は貴州省独山県の瑞豊鉱業有限公司のヒ素汚染事件に関する調査結果を発表した。同局関係者は「極めて悪質な環境汚染事件だ」と批判し、「他企業はこのケースを戒めとするように」とコメントしている。

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2007年10月、瑞豊社は硫酸の生産ラインを稼働させた。この生産設備は旧式で、「環境基準に合わない」として国から廃棄命令を受けていたものだった。このため2年間も稼働していなかった。連絡を受けた現地環境保護部局は生産停止を命じたが、瑞豊社は聞き入れず、12月9日まで製造を続け、ヒ素が混入した産業排水1900tを未処理のまま柳江に流した。生産開始後、下流域では吐き気、気分の悪さ、めまい、浮腫などの症状を訴える市民が続出した。衛生部門の調査の結果、林盤村と群建村からだけでも軽度のヒ素中毒患者13人、急性ヒ素中毒患者4人が発見された。原因は「ヒ素に汚染された河水を飲用したため」と断定された。

事態を重く見た国務院は環境保護総局に対策を指示し、専門対策グループが現地に向かった。貴州省、広西チワン族自治区にわたる柳江下流域の水質調査を実施し、1月12日時点で水質は通常に回復している。この事件で瑞豊社の責任者2人が逮捕されたほか、現地政府監督部門の責任も追及されている。(翻訳・編集/KT)

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