「フィリピン版トランプ」のドゥテルテ氏、比大統領に30日就任、南シナ海問題では対中強硬路線を継承?

Record China    2016年6月25日(土) 20時32分

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フィリピンの第16代大統領に30日就任するロドリゴ・ドゥテルテ氏。米国のトランプ氏ばりの過激発言が目立つが、南シナ海問題ではアキノ政権の対中強硬路線を継承する姿勢を示している。資料写真。

2016年6月25日、フィリピンの第16代大統領にロドリゴ・ドゥテルテ氏が30日、就任する。比南部ミンダナオ島のダバオ市長在任中、こわもての犯罪対策で名を上げ、米国トランプ氏ばりの過激発言が目立つドゥテルテ氏。行政手腕は未知数だが、南シナ海問題では大統領選中とは異なり、アキノ政権の対中強硬路線を継承する姿勢をにじませている。

大統領選では「庶民派」のイメージを前面に打ち出したドゥテルテ氏だが、実はエリート層出身。中部レイテ島生まれで、州知事も務めた法律家の父と教師の母を持ち、幼い頃にダバオに移った。大学卒業後はダバオ地検の検事として約10年働いた後、政界に進出。1988年にダバオ市長に就任し、下院議員などを挟み通算7期22年務めた。

市長時代は超法規的な手法を駆使し、犯罪で悪名高かったダバオを全国有数の安全な都市にした実績がある。ダバオには司法手続きを介さず1000人以上の犯罪者を殺害した「暗殺団」が存在するとされ、人権団体はドゥテルテ氏が指揮していたと非難している。

選挙戦では犯罪対策に的を絞って、就任半年以内の犯罪撲滅、警察官や軍人の給与引き上げを約束。「麻薬密売人はすべて殺せ」「自分の治世は血塗られたものになる」と過激な言動を繰り返した。

当初は「泡沫(ほうまつ)候補」扱いだったが、一連の暴言が有権者の不満を吸い上げて逆に人気を集めた上、アキノ大統領の後継候補マヌエル・ロハス前内務・自治相とグレース・ポー上院議員に票が割れた間隙(かんげき)を突いて当選にこぎつけた。任期は再選なしの6年。

こうした中で注目されたのは、南シナ海で領有権を争う中国に関する発言。「祖父は中国人だから中国とは戦争しない」「中国語は分かる」などと述べ、さらに中国との対話重視や南シナ海での共同資源探査の可能性に言及し、「中国寄り」とみられた。その一方で、「(領有権を争う)スカボロー礁にジェットスキーで行って国旗を立てる。『ここは俺たちのものだ』と言う」と息巻くなど、ぶれが大きかった。

しかし、比メディアなどによると、当選後の記者会見では「われわれは西側諸国の同盟だ」「(南シナ海で)中国の占領に影響されているベトナムやインドネシア、マレーシアとともに歩む」などと言明。「日本を重視している」との理由で各国大使の中で日本の石川和秀駐比大使と最初に会い、オバマ米大統領とも電話会談した。中国に対抗して米国や日本と防衛協力を進めるアキノ政権の外交方針を引き継ぐ考えを示した形だ。

そんなドゥテルテ氏の犯罪対策と並ぶ国内政策の“目玉”は、50年近く武装闘争を続けている比共産党(CPP)との和解。歴代大統領の誰もが試み、最終的には失敗に終わっているが、同氏は「閣僚ポストの提供」を打ち出した。CPP創立者でオランダに亡命中のホセ・マリア・シソン氏は大学時代の恩師で、今でも連絡を取り合う仲だという。(編集/日向)

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