<シリーズ・少数民族のふるさとを訪ねて6>自然を凌駕する美しさのハ二族のふるさと・雲南省元陽県

Record China    2007年12月24日(月) 9時27分

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中国最大の棚田を抱える雲南省のの元陽県。かつて戦乱から逃れてきたハニ族が築いた世界でも稀な棚田群は、自然の造形美をも凌駕する迫力と美しさをもって迫ってくる。

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1万2600haという中国最大の棚田を抱える雲南省・紅河西流域の元陽県。標高差1500m、上から下まで徒歩で4時間という斜面に3000段、合計数百万という田んぼが拓かれている。これは1300年前よりコツコツと切り拓かれてきた赤米(古代米の一種)の田んぼで、自然の造形美をも凌駕するほどの迫力をもって私たちの眼前に迫ってくる。海抜1400〜2000mの霧と雨の多いこの地区は、稲作に適した土地柄として唐の時代から有名であった。棚田は覇達(バーダー)、多依樹(ドーイーシュー)、孟品 (モンピン)と3つの風景区に分かれており、日の出や夕暮れ時には絶好の撮影スポットとなっている。

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人力を尽くした壮観な棚田群は、かつて遊牧民族だった少数民族のハニ族が、戦乱に破れてこの険しい土地に逃げ込んだのが開墾の始まりである。世界的にも稀に見る標高と険しさ、また大きさと段数を誇る棚田は「ハニ族の雲の梯子」とも呼ばれ、賞賛されている。

元陽県の人口35万人の半数を占めるハニ族は、雲南省西南部を中心に144万人が居住している。雲南省では三番目に人口の多いハニ族は、結婚前の自由恋愛が認められ、華やかな青春を謳歌することでも知られる。また、食べることが大好きで、主食の米を中心にさまざまな肉料理や発酵食品、はては虫までも料理にして食べてしまう。そのごちそうの数々は五穀豊穣を願うまつり「長街宴」にも見られる。村のメインストリートに無数の机を並べ、数百人が列を成して宴に興じる様は、通りすがりの旅人をも存分に楽しませてくれる。本記事は、全8回シリーズの第6回。(翻訳・編集/愛玉)

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