中国の一部都市で「コンビニタクシー」サービス開始、車内で菓子など販売―中国メディア

Record China    2018年5月21日(月) 14時40分

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18日、中新経緯は、中国の一部都市でタクシー車内での菓子販売が試験的に始まったと伝えた。写真は北京市のタクシー。

2018年5月18日、中新経緯は、中国の一部都市でタクシー車内での菓子販売が試験的に始まったと伝えた。

記事によると、江蘇省南京市内の一部のタクシーでは、助手席の後ろに商品棚が掛けられ、水や牛乳、コーラ、ビスケット、ポテトチップ、ナッツなどが販売されているという。これらの商品は、商品棚の上部にあるQRコードを使ってモバイル決済で購入でき、ほとんどの商品が10元(約170円)以下と安く、スーパーなどと変わらない値段だという。

毎日経済新聞によると、この種の「コンビニタクシー」モデルは、深セン市、成都市、杭州市、南京市などの都市に出現しており、朝食をとる時間がないタクシーでの通勤者に利便性を提供し、タクシー運転手の収入アップにもなっているという。

南京市のタクシードライバーによると、商品1つあたり15%の利益が運転手に入る仕組みになっているという。4月中旬からこのサービスを始めたところ、「10日のうちに3回も商品補充する必要があり、多い時では1日に70〜80元(約1200〜1370円)の利益が出た」と語っている。

この新サービスに、多くのネットユーザーが「乗客にとっても運転手にとってもメリットがあり、時間とコストの節約になる」と好評であると記事は紹介。最近ではスマホでの配車サービスによってタクシーの売り上げが落ちていたため、新たな収入源になって良いなどの意見もあったという。

しかし、記事によると「コンビニタクシー」には潜在的な問題もあり、「商品は後ろの座席に向けて掛けられているため、乗客は支払いをせずに商品を盗む可能性がある」との指摘があるという。

また、乗客からすると安全と衛生面での問題もあるようだ。「タクシーが商品を販売すると、管理監督が難しく、食品安全を保障できない。万が一、食品事故が発生しても責任の追及が困難だ」との意見があると記事は紹介した。

他にも、車内空間が狭くなることや、運転手の過剰なセールスが客の不満を引き起こす可能性があること、運転手が商品販売に熱心になって運転に集中できなくなることなどの問題もあるとしている。

記事によると、現在のところタクシー車内での食品販売を禁じる法律はなく、「タクシーコンビニ」の運営会社も、厳格な食品管理システムがあり、もし問題があればクレームを出すことができ、カスタマーサービスにて適切に処理するとしている。(翻訳・編集/山中)

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