拡大
外国人は中国人から“老外”と呼ばれることに不快感を感じるとの記事が英字紙に掲載された。
2007年11月12日、新華網が伝えたところによれば、11月9日英字新聞『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』紙に「オリンピックが近づく中国、国民には“文化的な振るまい”が求められている」と題する記事が掲載された。その記事には、外国人は中国人から“老外”(ガイジンさん)と呼ばれることに不快感を感じる、と書かれていたそうだ。
中国政府はオリンピックを前にし、国民に対して“文化的な振る舞い”に努めるよう促し、巷にはそうしたスローガンが氾濫している。「むやみにタンを吐かない」、「ちゃんと並ぼう」、「信号を守ろう」などといった具合だ。その甲斐あって人々のマナーには改善が見られるようになったが、高度に近代化された上海で4年間にわたり生活を送ったある外国人記者は至る所で“老外”と呼ばれ続けたそうだ。
“老外”という言葉は字面からもともとは“年をとった外国人”、“老”には尊敬の意味もありいわゆる“外国人”といった程度の意味だったが、そのうちからかうような使い方もされるようになり、“ガイジンさん”として定着したようだ。
今では挨拶代わりのようにも使われるようになり、中国人にとっては悪気がないとしても、中国を訪れる中国通の外国人は“老外”と呼ばれると嫌な気持ちになるのだそうだ。(翻訳・編集/岡田)