2015年12月24日、韓国・聯合ニュースは、慰安婦問題の交渉妥結を図るため、安倍晋三首相が岸田文雄外相に対し、年内に韓国を訪問するよう指示したとの日本メディアの報道を伝えた。

産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対して韓国裁判所が無罪判決を出したことや、日韓請求権協定の違憲性が問われた訴訟について、韓国憲法裁判所が訴えを棄却する決定をしたことなどを受け、韓国では最近、「日韓関係改善の足かせが相次いで取り除かれたことで日韓両国の雰囲気が良くなり、慰安婦協議に『善循環』をもたらすだろう」と期待の声が高まっているという。また、安倍首相が慰安婦問題解決のために何らかの決断をした可能性があるとの見方も出ている。

岸田外相は28日にソウルを訪れ、尹炳世（ユン・ビョンセ）外相との会談する可能性が高いとみられているが、韓国政府関係者は「岸田外相の訪韓についてはまだ何も聞いていない」と明らかにし、「年が明ける前に話をしようという趣旨で訪韓する可能性も考えられる」との考えを示したという。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「韓国に来たところで、どうせ同じ主張を繰り返すだけ」

「特に期待はしていない。安倍首相にだまされないように気を付けて」

「何を話し合う？安倍首相の心からの謝罪と賠償以外の解決策はあるのかな？」

「慰安婦問題が解決しない限り、日韓関係は悪化する一方。とはいえ、焦って解決してはいけない。もし『日本の誠意』がないまま交渉が妥結してしまったら、日韓間に真の和解が成立する日は永遠に来ないだろう。安倍首相は正しい判断をして、日本軍慰安婦被害者らを『日本の良心の象徴』に変えてほしい」

「安倍首相は良い決断をした。日中韓はお互いに歩み寄り、助け合いながら生きていくべきだ。交渉がうまくいきますように！」

「朴大統領は慰安婦解決の代わりに独島（日本名：竹島）をあげてしまうのではないか？」

「国ごと引っ越すことはできないのだから、日本と仲良くする方法を考えないと！昔と違って、韓国はもう貧しい国じゃない。安倍首相の謝罪一言で全てを許そう」

「韓国政府は一歩も譲らずに慰安婦問題を解決したいとの考えを捨てるべき。日本から謝罪と賠償を受ける代わりに、慰安婦像を撤去すればいい」（翻訳・編集/堂本）