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あれほど中国を嫌っていた日本人が…、ネットの書き込みを見て「涙が止まらなかった」―中国人学生

配信日時:2015年5月12日(火) 21時3分
あれほど中国を嫌っていた日本人が…、ネットの書き込みを見て「涙が止まらなかった」―中国人学生
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毎年5月12日が近づくたびに、中国では四川大地震に関する報道がなされる。延辺大学の金美さんは、日本人の震災への反応に驚いたときの心情を作文につづっている。資料写真。
毎年5月12日が近づくたびに、中国では四川大地震に関する報道がなされる。2008年に発生したこの地震では、7万人以上が命を落とし数十万人が負傷する未曾有の被害をもたらした。延辺大学の金美さんは、日本人の震災への反応に驚いたときの心情を作文につづっている。

2007年9月、私は延辺大学の日本語学科に入学し、そこでたくさんの日本人と知り合った。ほとんどの人は親切で礼儀正しく、私の中の日本人のイメージとはちょっと違っていた。その中でも特に忘れられない日本人の男性がいる。彼の名前は村山さんといった。

村山さんは日本の大学を卒業後、しばらく日本の会社で働き、26歳のときに延辺大学に留学した。中国の文学に興味があり、三国志を原文で読むのが夢というまじめで素朴な青年だった。時間がたつにつれ、彼は私にいろいろな話をしてくれるようになった。音楽、映画、ドラマなど、私たちはお互いの国の文化や習慣などを教え合った。彼の話は現代の日本の若者の話として、とても興味深かった。

しかし、村山さんの話は良い話ばかりでもなかった。特に、毒ギョーザ問題、チベット問題などでは、よく中国を批判した。政治的な問題だけでなく、「中国人は列に並ばない」「平気で道にごみを捨てる」「歩きながら痰を吐く」などの話もした。また、よく日本のインターネットの書き込みを見せてくれたが、ほとんどは中国に対する悪口で、中国人の私にとって見るに耐えないものだった。「そんなに中国が嫌いならなぜ中国に来たの?」とつい彼に向かって言ってしまったこともあった。彼はただ戸惑いながら笑うだけだった。

翌年の5月、四川で大規模な地震が起こった。地震から数日後、村山さんは日本のインターネットの書き込みを見せてくれた。そこは、被災者へのお見舞いとお悔やみの言葉であふれていた。あれだけ中国を嫌っていた彼らが「中国ざまあみろ」ではなく、「中国がんばれ」と言ってくれたのだ。これは私にとって少し意外だった。同時に、感動して涙が止まらなかった。

村山さんはこう言った。「同じ人間が苦しんでいるんだったら、手を差し伸べるのは人間として当然だよ。それに、日本人すべてが中国を嫌いなわけじゃない。中国の長い歴史や偉大な文化に敬意を持っている人も少なからずいる。何千年も前から中国と日本はお互いに影響し合って発展してきたんだ。要はお互いに尊重し合い、違いを認め合い、良いところは良い、悪いところは悪い、と言い合える関係をつくることが一番大事なんじゃないかな」。

村山さんをはじめ、多くの日本人と出会い、いろいろな話をしてから、私はさまざまな考え方、新しい価値観に出会うことができた。それらはきっと私の人生の中で大きな意味を持つだろう。私はこれからもずっと彼らと仲良くしていきたい。そしていつの日かきっと、日本人と中国人が本当の意味で認め合える日が来ると信じている。(編集/北田

※本文は、第四回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「私の知っている日本人」(段躍中編、日本僑報社、2008年)より、金美さん(延辺大学)の作品「私の知っている日本人」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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